代表北村のほわっとコラム
2018.5.18
Googleが発表したモバイルファーストインデックス(MFI)の開始とは?企業サイトのSEOへの影響と知っておきたい4つのポイント
今日も街のホームページ屋さんリコネクトのホームページ、代表北村のほわっとコラムをご覧いただき、誠にありがとうございます。
株式会社リコネクト代表取締役の北村です。
今回は、「Googleが開始したモバイルファーストインデックス(MFI)」について、ご説明いたします。
▼モバイルファーストインデックスを開始します
https://webmaster-ja.googleblog.com/2018/03/rolling-out-mobile-first-indexing.html
モバイルファーストインデックスとは?
2018年3月27日にGoogleが発表した「クロール、インデックス、ランキングシステム」の手法です。
これまで、Google のクロール、インデックス、ランキング システムでは、主にデスクトップ版のコンテンツが使用されてきました。そのため、その内容がモバイル版と大きく異なる場合、モバイル検索ユーザーに問題が発生する可能性がありました。 モバイル ファースト インデックスとは、モバイル版のページをインデックスやランキングに使用し、主にモバイル ユーザーが探しているものを見つけやすくすることを意味します。
つまり、検索ユーザーの目線で分かりやすく説明すると、デスクトップ(パソコン)で検索しても、タブレットで検索しても、スマートフォンで検索しても、検索結果を決めるベースのサイトデータを「パソコンで見たときのサイトの状態・内容・データ」から「モバイルで見たときのサイトの状態・内容・データ」に移行するということです。
ただし、移行といっても、すべてのサイトが同時にモバイルファーストインデックスになるわけではなく、Googleが独自の観点で、「よし、このサイトはモバイルファーストインデックスに移行しよう!」と判断したサイトから順次、移行されていくことになります。
Search Consoleに登録していれば、Search Consoleにてウェブマスターに通知されるようです。
モバイルファーストインデックス導入への流れ
では、なぜGoogleは、すべての検索結果において、モバイルで見たときのサイトをベースにすることにしたのか、それはとても単純な理由で、「モバイルでの検索ユーザーの割合が非常に多い」からです。
もし、自分が、Googleを運営していると考えると、検索エンジンをより多くのユーザーに使ってほしいと考えるはずです。より多くのユーザーに使ってもらうためには、入力したキーワードに対して、理想とするようなサイトが質の高い順にランキング表示されなければならない、と考えるはずです。
こうした背景の中で、「より質の高いサイト」という基準を正確に判断するためには、多くのユーザーが使用しえいる「モバイル」で表示された場合のサイトの状態・データを基準にすべき、というわけです。
ポイント1:モバイルファーストインデックスとモバイルフレンドリーは別もの
勘違いしやすいポイントだと思います。
今回のモバイルファーストインデックスへの移行は、あくまでも、「Googleが検索のランキングを決めるために基準とするデータをデスクトップからモバイルに変えていく」ということです。
Googleも言及していますが、検索のランキングを決めるためにサイトを読み込んで(クロールして)、Googleのデータベースにサイトの情報を紐づける(インデックスする)方法に「モバイルファーストインデックス」が新設されるわけではなく、インデックスのベースが「デスクトップ」から「モバイル」に変わるだけです。
この話と、モバイルフレンドリーは異なります。つまり、モバイルフレンドリーであるサイトが今回のモバイルファーストインデックスへの移行を受けてランキング優位になることはありません。Googleはそのサイトが、デスクトップメインで製作されていても、モバイルフレンドリーで製作されていても、モバイルで表示した場合の情報をもとに正当に評価します。モバイルフレンドリーであるサイトよりもデスクトップベースのサイトのほうがサイトとして良質だと判断すれば、スマートフォンで表示した場合の見え方がデスクトップベースであっても、ランキング優位になります。
ポイント2:モバイルフレンドリーは引き続きモバイル検索結果の成果に役立つ
今回のモバイルファーストインデックスへの移行発表よりも前に、モバイルフレンドリーなサイトはモバイルでの検索結果を決める要素として考慮されるという発表がありましたが、これは引き続き、ウェブマスターにとって意識すべき有効な事実のようです。
つまり、前述のポイント1で言及した見方は逆に、もし、コンテンツの質などを含めたサイト全体のレベルがほぼ同等dった場合、モバイルフレンドリーでないサイトよりもモバイルフレンドリーであるサイトを上位にランキングします。
ポイント3:コンテンツの表示速度
Googleは、モバイルファーストインデックス開始の記事にあえて「コンテンツを高速に表示することは・・・」と言及しています。
「モバイルでの表示を一番に考える」=「様々なシーン・接続環境で表示されることを考える」=「表示速度はランキング要素として当然かかわってくるよね」という意味なのでしょうか。
Googleの言い方では、表示速度はモバイルでもデスクトップでも、ユーザーにとって高速であることは有益だと関g萎えますとなっていますので、まぁこれまで以上に「スピード」を意識する必要はあるのかなー?と思います。
Googleが提供するLihthouseというツールにて、スピードやベストプラクティスについての評価を確認できますので、参考にしてみることもよいかと思います。
ポイント4:検索ランキングの評価には多くの要素が使用される
今回も、Googleは確認の意味?であえて言及しています。
「モバイルフレンドリー」ではないサイトでも、「速度が遅い」サイトでも、その他の点を総合的に判断し、ユーザーが入力したキーワードに関連性が高いと判断すれば、ランキングで上位に表示することもある、という言い方をしています。
現在のGoogle検索ランキングは、「コンテンツの質」「コンテンツの量」「構造」「スピード」「セキュリティ」「更新頻度」「アクセス数」「発リンク」「被リンク」・・・本当に様々な点から決まっています。
まとめ
今回のモバイルファーストインデックス(MFI)へのインデクシング移行により、一番考えなければいけないことは、モバイル(概ねスマートフォン)でサイトを表示した場合とデスクトップ(概ねパソコン)でサイトを表示した場合の「差」です。
デスクトップを中心に考え、モバイルでの表示の際には簡略化したモバイル用のサイトを制作している場合やレスポンシブウェブデザインの適用の際、モバイルでの表示でコンテンツをスリム化している場合など、モバイルフレンドリーではあるものの、デスクトップと比べてサイトの総合評価を下げるようなコンテンツ格差がある場合は、モバイルサイトのコンテンツを見直し、ユーザーにとって得られる情報の質と量を担保する必要があります。
言いかえると、コンテンツの質や量が同等でレスポンシブウェブデザインのサイトを制作している場合には、基本的に移行の影響受けないということです(いい意味でも悪い意味でも)。
だから、Googleはレスポンシブウェブデザインを提唱しているんですね!
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